明治22年創業。変わらぬ味を守り続ける有限会社銀豆腐(湯河原町商工会)
湯河原町で130年以上、昔ながらの味を守り続ける「銀豆腐」。
前日から仕込んだ大豆は、朝2時には加工が始まり、木綿豆腐をはじめ厚揚げや油揚げなどへと丁寧に仕上げられていきます。
使用する大豆は数種類から豆の風味、甘みをより感じられるものを厳選し、保存料を極力使わない“身体に優しい豆腐づくり”が銀豆腐のこだわりです。
気温や湿度によって変わる大豆の状態を見極めながら作られる豆腐は、町内でも評判の人気商品となっています。
商工会への相談、販路開拓と事業計画づくり
販路拡大を目指し、銀豆腐の杉本雅美さんが相談に訪れたのは湯河原町商工会でした。
対応した舘石経営指導員は、設備導入や広域的な販路開拓の必要性を踏まえ、県連のエキスパート派遣事業の活用を提案。こうして、舘石経営指導員と中小企業診断士による伴走支援がスタートしました。
エキスパート派遣事業での支援では、まず顧客層を踏まえた販路開拓の方向性を整理し、マーケティング戦略や販売計画を含む事業計画づくりを進めました。
あわせて、SNSやGoogleビジネスプロフィールといった情報発信ツールの活用方法、補助金申請の進め方など、需要開拓に必要な実務面についても指導を受けました。
さらに、新商品の顧客価値の整理や販売戦略、パッケージデザインの見直し、「美味しい食べ方」の提案など、商品そのものの魅力をどう伝えるかについても具体的なアドバイスがありました。
“お金をかけずにできること”から始めた情報発信
“お金をかけずにできること”から始めたのが情報発信でした。まずは Googleビジネスプロフィールの情報を整え、続いてインスタグラムで特売情報や製造の様子を発信し、自社ホームページの開設にも取り組みました。こうした地道な情報発信が実を結び、ホームページ公開後まもなく新規取引先から問い合わせが入り、販路が一気に広がりました。
また、SNSで銀豆腐を知った旅行客が店舗に立ち寄ることも増え、情報発信の重要性と効果を実感するようになりました。
顧客の声を形に。小分けパッケージへの挑戦
新たな取引先から「1丁は食べきれない」という高齢者や単身者の声を受け、銀豆腐では180gの小分けパッケージを新たに導入しました。この小分け化に合わせて、電子レンジで温められる仕様にすることで、忙しいオフィスワーカーが昼食に手軽に湯豆腐を楽しめるなど、利用シーンの幅が広がりました。さらに、神奈川県中小企業生産性向上促進事業費補助金を活用して充填機などの設備を新たに導入したことで、豆乳の充填作業が効率化され、生産性も向上しています。
商工会は“相談できる相手”
杉本さんは、取引や広告宣伝の話が舞い込んだ際、舘石経営指導員に「信頼できる相手かどうか」を相談するなど、商工会を“迷ったときに頼れる存在”として活用しています。
舘石経営指導員からも「契約前にまず商工会へ相談してください」と呼びかけており、こうした信頼関係が販路拡大を後押ししています。
有限会社 銀豆腐(湯河原 銀とうふ)
御電話:0465-62-2476
〒259-0314 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上526
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