地蔵堂の四万長者の娘が、まるまると太った男の子を生みました。目はぱっちりとし て色白で、かわいい子でした。名前を金太郎と付けて大事に育てたので、ぐんぐん大き くなり、近所の友達を引き連れて自分が大将になり、野山を駆け回っていました。青年 になった金太郎は名前を金時と改め、近くの村々で評判の力持ちの立派な若者になり ました。ある日、都で一番の大将、源頼光が足柄峠の近くで休んでいると、金時が通 りかかりました。頼光は、こんな山の中ですばらしい青年に会えたのは神様のお引き 合わせだと思い、自分の家来になるように勧めました。金時は大喜びし都に上って、毎 日一生懸命勉強し剣術の稽古をしたので、ついに頼光の四天王といわれる武将にな りました。 今でも男の子が生まれると、「気は優しくて力持ち」のよい子になるように、五月の節 句には金太郎の人形を飾って祝います。